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バー ステイツ コラム 「癒しの泉」  by Calvados
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「流転の北京」 その一、 投稿者:Calvados 投稿日:2008/09/08(Mon) 00:38 No.790  

 北京オリンピックが無事閉幕し、多くの感動と勇気をもらいました。
北京から送られて来る映像が、昔行った「北京の旅」を想い出させて、北京の近代化に私は戸惑いました。

 私の事を知る知人達は、「旅をするなら、どこの国が良いですか?」と尋ねられることがよくありました。

 その度に、私は「中国の‘北京’」と答えていたのを憶えています。

 知人達はその答えを意外に思った人が多く、
私が「クラシック音楽が好きで」、西洋の何処かの国を挙げるだろうとヨーロッパの国名を期待していたところ、
思いがけない、それも「東洋の‘北京’」という答えに驚いていました。

 私はこれまで、計三回中国の北京を訪れたことがあります。
その度に、一日本人としての心は沸きあがり、胸熱くして帰国の途に着いた、思い出が蘇ります。

 「大いなる歴史の大河、その流れの一滴」そのわずか一滴であることの「素晴らしさ」!!。


 皆さんには、次のエピソードから話を始めましょう。

 北京に到着し、ホテルにチェクインする時のことです。
「日本からホテルの予約をした○○です」、

「○○さんですね、はい予約は受け賜っております。」
「ですが・・・・、お泊りにはなれません!」。

「え〜、」?・・  「ですから、お引取り下さい」。!

「何を言っているのですか?・・部屋が満室なんですか?」

 「いいですか!、今あなたをお留めすると、私達の‘仕事’が増えるじゃないですか、ね〜そうでしょう」。

 私は中国共産党率いる、「社会主義国家」の何たるかを
強烈に、しかも目の前で鮮明に体験した。!!

 しかし、私は今「社会主義国家」に来ていて、この急場を何とかしなければならない、!!
ともかく、別のホテルを探そうと、ロビーの椅子に地図を広げ近くのホテルを探していると、

 ホテルの入り口から、西洋人が数人大きな荷物を下げて入って来た、
フロントでやはり「断られている」声が聞こえる、ところが、ところがである。

 しばらくすると、ポーターが彼らの荷物を運び、
‘断られたはず’のフロントから‘部屋のカギ’を受け取り、エレベーター・ホールへ向かって歩き出したではないか!!、

 私はエレベーターへ向かう西洋人のもとえ走っていった、

 どうしても、「訳、泊まれた理由を聞き出したかった」。


    続く、



Re: 「流転の北京」 その一、 states - 2008/09/08(Mon) 09:54 No.791  

なぜなんでしょう?どうして?
なぜその西洋人は宿泊できたのでしょう。

社会主義国家のなんたるやを知らず、
中国に行ったこともない私、
純然不思議に思います。
・・「仕事が増える」から不可いのでしょうか。

先日お話しくださったプロレタリアートのことを
思い出しつつ、次回をまた期待しております。

ありがとうございました。


コラム第124回 ウェーバー歌劇「魔弾の射手」より、狩人の合唱 投稿者:Calvados 投稿日:2008/07/26(Sat) 20:05 No.785  

 アンコールが始まるとビアホール中が聞き耳を立てているのが分かりました、
「夏の夜の夢」でした。・・・・・


 私は歩き出し、ビヤホールから外に出ようとしていました、
神のいたずらが始まったのはその時でした。

 ふと見ると、出口付近に「ドイツの民族衣装」を着たお爺さんの集団を見つけたのです、
お爺さん達は、「ピーターパンがお爺さん」になった様な格好で、半ズボンに長ソックス、吊りバンド姿で、楽しくジョキーを傾けていました。

 そうだ、記念にあのお爺さん達と一緒に写真を撮ろう!。
そう思って、出口に向かわずに、お爺さんの集団の中に入って行きました。

 「すみません、一緒に写真を撮らせて頂けますか?」
近くの数人は聞こえたが、離れた人には聞こえなかった、そこで、
「ヘイホー・ヘイホー」ワーグナーのさまよえるオランダ人から「水兵の合唱の歌声」で叫んだ、ヘイホー!!。

 「おい!、ワーグナーは止めろ!、」
え〜ドイツなのに?、  それなら、「ランララ・ランララ・ランランラン〜」
 「おい!モーツァルトは止めろ!、」
なぜ?、そうか‘ジングシュピール’(ドイツ語のオペラ)で別の作品、

 そこで、ウェーバーの歌劇から「狩人の合唱」の旋律を歌い出したところ、
皆が突然歌い出した、「ララ〜ラララ〜らら♪♪」、始めはばらばらだったのが直ぐに「力強い合唱」に変わっいった!!。

 いつの間にか、皆の合唱をリードする破目となった私は、この強弱の激しい曲を、小さい身振りや、大きい身振りとすっかり「指揮者気分」。

 しかし、このお爺さん達は何者だろう?・・・
同じフレーズを繰り返す度に、どんどん綺麗なハーモニーに変心していく、
「音楽の基礎」がしっかり出来ていなければ到底出来ない業だ!!。

 それに、これだけ酔っていても、歌うからには「立派に歌おう」「きちんと歌おう」!その姿勢に指揮しながら心打たれゆきました!。

 歌声はより大きく!響きは美しい「和声の倍音」となってビヤホールに響き渡り、最後のハーモニーがビヤホール中に溶けていった時、

 大きな拍手と口笛!歓声!が鳴り渡り、皆さん大喜び!。

 写真を撮りに来た私が、逆に「写真を撮られる」立場になっていました。

 「おい!。拍手が聞こえるだろう!、アンコールは?」

 「え、アンコール?」。  お爺さん達は目配せでアンコールをうながしている。


 「・・・はい!、やりましょう!」。

                   完。

 



エリキシャー、あるいはリキュール states - 2008/07/28(Mon) 08:14 No.786  

のような、溶け合うような流麗な展開でした!
まるで体験をしてきたかのような、
なんとも床しげな心もち。

「完」に至りては、ドイツ入国以来からまさに、
・・・一篇の映画のようですね。

ワーグナーから入国し、
ワルツ、ベルリオーズ、そして・・ウエーバー!
「舞踏への勧誘」は、
なんと「魔弾の射手」の伏線だったのですね。

大いなる尊敬と賛辞をウエーバーに惜しまなかった
巨匠二人。
マックスとアガーテの愛。
隠者に肯う領主とそれを称える群衆!

なによりも「生命の杯」!
狩人の合唱は、ドイツのビヤホールに
まさにピッタリですね。
「 ♪生命の杯は絶え間なく誰に泡立ち溢れるのか ♪」

移動感、音楽の揺れ、味わいの疑似体験。

そしてドイツ国民。
疎ましく感ぜられつつも、
大いに好感を抱いておられることがみてとれます。
自国文化を愛し、敬愛するその合唱。
うらやましいですね。
その中心で指揮を執る日本人、Mr.Calvados。

楽しいヨーロッパ・ドイツ紀行を
ありがとうございました。

追伸、
今回、「若きカルロス」の全曲盤を聴き直し、
あらためて「魔弾の射手」、心打たれました。
音楽の喜びをありがとうございます。


Re: コラム第124回 ウェーバー歌劇「魔弾の射手」より、狩人の合唱 Calvados - 2008/07/29(Tue) 18:13 No.787  

 statesさん

 私はこの後、ドイツ「ロマンティク街道」へと進み、
ライン河を下り、とゆっくり旅を進めて行くのですが、

 その話は、いつかまたお話することもあるかもしれません?。

 音楽、それも‘クラッシクを話の中心’に話を展開し、
出きるだけクラッシクの難しいは話は最小限に止め、 

 読んで頂ける皆様に分り安く書いてみました。

 statesさんの実力からすれば物足らない内容だったかも知れませんが、
今回も、「心のこもった返信」を頂、ありがとうございます。

 ご指摘の「クライバーの名演」、遠い昔、新聞配達をしたお金を全て次ぎ込んで買い、
むさぼるように聴いたのを思い出します。


Re: コラム第124回 ウェーバー歌劇「魔弾の射手」より、狩人の合唱 Yoshinori Maeda - 2008/07/30(Wed) 00:32 No.788  

この姿勢こそがヨーロッパ。

クラシックの音楽は、一般的に沁み込んでいるのです。
アマチュアの演奏からドレスコードのある演奏まで。
たとえば、農家のオジサン、オバサンが農作業のさなかオペラを口ずさんだり。
それこそがクラシックの音楽と再認識させて頂きました。

独逸浪漫主義オペラの確立に決定的な役割を果たした不朽の名作「魔弾の射手」。
ロンドンで没したウェーバーの遺骸に向かって、
31歳の宮廷楽長であったリヒャルト・ワグナーが、
「貴方以上の独逸的な音楽家は、いまだかってこの世に居ませんでした。」
と弔辞を送ります。

オペラとしては,全体的に地味ですが,
森の雰囲気を表すようなホルンの響き,素朴で力強い合唱の活躍。
などドイツ的な魅力に溢れた作品ではないでしょうか。
清らかな娘の愛情で罪が許されるというストーリーは、
ワーグナーの曲と共通するものがあります。


Re: コラム第124回 ウェーバー歌劇「魔弾の射手」より、狩人の合唱 Calvados - 2008/08/02(Sat) 00:10 No.789  

 Maedaさん

 「狩人の合唱」とくれば、あなたなら音楽が直ぐ心に流れたことでしょう。
ホルンの勇ましい前奏に続き、男性合唱の力強い音楽が響き渡ります。

 やはり、あなたのようにヨーロッパで生活された人は「感想が違いますね」。
アマチュア、プロを問わず、クラッシク音楽が根付いていて、

 その上で音楽の楽しみ方、演奏の奥深さ、
そして何よりも「音楽の素晴らしさ」をを知っています。

 私もMaedaさんのご意見と同感です。

 今年は、「ウィーン」「ミュンヘン」と音楽を交えた紀行記なるものを書いてきました。
機会があればまた旅して見たいものです。

 返信 ありがとうございました。


コラム第123回 メンデルスゾーン「夏の夜の夢」序曲 投稿者:Calvados 投稿日:2008/07/11(Fri) 00:37 No.779  

 このビアホールは観光名所も兼ねていて、観光客が多い、
巨大なビヤホールは上の階がどうやら団体客専用で、
私は一階席の「ドイツ語」が飛び交う長テーブルに座りビールを飲んでいました。

 そこへ、ミュンヘン名物「白ソーセージ」がお湯に漬かった状態で運ばれてきました。
横に添えられた‘甘いマスタード’を、お湯から取り出した大きい白ソーセージに付け、端をナイフで切り、ガブリ!!。

 う〜んサッパリしていて、パセリだろうか?香辛料がほど良く効いていて旨い。そこえビールを流し込む。

 すると周りで、突然ドイツ語が聞こえなくなったと思ったら、彼らが私の白ソーセージを指差して何か囁いている。
すると、目の前の老人がジェスチャーで、そうやって食べるんじゃない!!いっている様に見える。

 そこで、その老人に皿ごと白ソーセージを渡してみた!。
するとその老人はその白ソーセージを、‘端’からではなく、‘横を’ナイフでさぁ〜と切った(写真参照)

 解った、そうやって食べるんだな?というサインを老人に送ると、
まだ続きがあるみたいで、白ソーセージの外側の薄い皮の部分を身から剥がして、中の身だけを取り出して食べるよう指示された。

 解った、教えてもらった様にして白ソーセージを食べ直すと、今度は私のビールを指差している?。
どうやら今度は、「私の生ビールに問題」があるらしい?。

 またジェスチャーか?と思ったら、アクセントの利いた英語で「白ビール」と言って、今度はドイツ語で「ヴァイスビア」!!と叫び、注文されてしまった。

 「白ビール」が出てくるまでの老人(ドイツ人)の説明はこうだ。

 ミュンヘンでは白ソーセージを食べる時は、横に深く切れ目を入れて、皮は食べずに身だけを食べる。
その時、一緒に飲むビールは「白ビール」と決まっている、
そして、この組み合わせはミュンヘンでは「朝、食べて飲む」習慣らしい。・・・・・・・

 白ビールが運ばれて来た、飲み比べるとこっちの方が飲みやすく軽い様な気がする?
しかし一リットルは入る生ビールを合計を四杯も飲んでいたので、かなり味覚は怪しい?、この時はもういい気分なっていて。

 ここで、私のこれまでの不満が爆発してきました。!!

 (心の中で)、しかしドイツとは何という国だ!!
演奏会は堅苦しいし、ソーセージ一本食べるにも、食べ方や習慣があり、
ビールに手を伸ばせば、そのビールは違うという!!。 「ばか者!!」。

 俺はラフな格好で演奏会に行きたいし、ソーセージを気を使わず食べたいし、何より飲みたいビールを自由に飲みたいだけなのだ。!!

 あ〜心で愚痴ると、気分が楽になり落ち着いてきて、
私は立ち上がり先の老人にお礼を言い、ホテルに帰ろうと、出口へ向かって歩きだしました。

 今思うと、この時、私の愚痴を「神様」が聞いておられたと思うのです。

 そして、その神様は、少し「いたずら好きな神様」だったのです。

    続く



マリアージュ states - 2008/07/11(Fri) 15:31 No.780  

ソーセージとビールとの相性とかけて、
「夏の夜の夢」中の結婚行進曲ととく。
そのこころは、
幸せなマリアージュでしょう、というところでしょうか?
(・・すいません)


ドイツ、というよりもマイン川のながれる、
フランクフルトの空港の近くの町に行ったことがあります。
ほんの少し、滞在時間3〜4時間ですけれど・・。
(ルフトハンザ、イタリア行きの経由地で、
 数時間「待ち」があったため
 時間有効利用で空港から一応「出国」したのです)

予定外のこと、情報は無く。
フーリガンたちが恐ろしげな電車で無事到着、
時は昼。とりあえずそのちいさな街で
「ソーセージを食べよう!」ということで妻と意見が一致。
それらしい、地元風の食堂に入りました。
まずわたくし、
マティーニ・オン・ザ・ロックスをオーダー。
妻は白ワインだったでしょうか・・。

なにやら私のところに届けられたその「飲み物」。
なんだか異常に甘い。
「・・これは、ヴェルモットのビアンコだ・・」
きっと、Martini社のものだったのでしょうね。
気の弱い私、「ま、これでもいいや」。
(ビールを飲むべきだったんですよね)

それはさておき、ソーセージ。
運ばれてきました。
「で、でかいなこれ」
ホワイトアスパラも「でかいなぁ」。
付け合わせのザワークラウトも「多すぎだよな」。

Calvados様のようにコスモな感覚のない私、
ソーセージもただザクザクと切り、
ほおばっていたと思います。
たしかに壺様の容器の中に、お湯と一緒に
ソーセージたちは浮かんでおりました。

きっと、それぞれに「食べ方」や
飲み物との「合わせ方」があったんでしょうね。
今回、コラムを拝読し考えてしまいました。

次回の物語、
ティル・オイレンシュピーゲルが出てくるのか、
はたまたロビン・パックフェローが登場するのか、
楽しみです。

ありがとうございました。


Re: コラム第123回 メンデルスゾーン「夏の夜の夢」序曲 Calvados - 2008/07/13(Sun) 23:02 No.781  

 statesさん
わずかな時間でもドイツに滞在された経験は貴重だと思います。

 今色々な形で情報か入って来る時代ですが、
自分の五感で経験したことに勝るものはないと思います。

 ただstatesさんらしく、
イタリアでも飲める「マティニ・オンザロック」を
わざわざ、無理して降りた「ドイツ」で注文するところが、正に、statesさんらしい。!!

 ここは、普通に「ビール」を飲むべき、じゃないですか?
絶対「ドイツ・ビール」を飲むむべきですよ!!。 


Re: コラム第123回 メンデルスゾーン「夏の夜の夢」序曲 Yoshinori Maeda - 2008/07/13(Sun) 23:46 No.782  

「白ソーセージに正午の鐘を聞かせてはならない」
という言い習わしがあります。
これは、「白ソーセージは午前中のうちに食べなければならない」という意味です。
冷蔵庫のなかった時代、日持ちしない白ソーセージはその日の朝に作り、
できるだけ新鮮なうちに食べなければならなかったのです。

たしか、小腸ではなく大腸につめていたように思います。
付け合わせも「プレッツェル」塩味のパンのみ。
甘いマスタードで食します。

劇附随音楽『真夏の夜の夢』。
ヨーロッパでは夏至の頃、いろいろな妖精たちがあらわれて
幻想的な事件をひき起こすという伝説があり、
文豪シェイクスピアは、伝説をもとに人間と妖精の世界が交錯した戯曲を書きました。
この劇の音楽として作曲されたのが『真夏の夜の夢』で、
全13曲からできています。
彼は、わずか17歳でこの楽曲を作曲します。
その、あふれる創意は素晴らしいものです。





Re: コラム第123回 メンデルスゾーン「夏の夜の夢」序曲 states - 2008/07/15(Tue) 09:49 No.783  

・・そうですね、確かにビールですよ。
気付きませんでした。
まったくズレていますね。我ながら!

次回に行くことがあれば、
正午の鐘が鳴る前に(maedaさん、勉強になりました)
朝っぱらからヴァイスブルストとヴァイスビアです。


Re: コラム第123回 メンデルスゾーン「夏の夜の夢」序曲 Calvados - 2008/07/19(Sat) 18:59 No.784  

 Maedaさん
さすが本職の説明は違いますね、

 私もドイツ語が堪能なら、あの時ドイツのおじいさんが
同じ事を話しておられた内容を正確に聞き取れたことでしょう。

 本文にも書きましたが添えられた「マスタード」は
辛い、というより甘い、様なマスタードでした。
おそらくこのマスタードも、ミュンヘン的こだわりが有るのでしょう。

 メンデルスゾーンの「夏の夜の夢」は
ご指摘のとうり17歳の頃の作品と言われています。
温かくなると出てくる「妖精」の様々な表情が、

 ピアニシモの連続と16分音符の連続によって続けられ
後半のフォルテが実に効果的に響き渡り、「天才の片鱗」を感じさせずには置けない作品です。

 序曲を除く後半の部分は後年書き加え完成させたものです。

 返信 ありがとうございました。


コラム第122回、 シューマン 「見知らぬ国と人々について」 (子供の情景)より 投稿者:Calvados 投稿日:2008/06/26(Thu) 23:31 No.774  

 目の前に運ばれて来た「ビール」に口を付ける前に、
続けてもう二杯、大ジョッキーの追加を注文していよいよドイツ(ミュンヘン)のビールをゴクゴクと飲んだ。!!

 私はオペラを鑑賞するのを今夜はあきらめ、この街の世界的に有名な巨大ビヤホールへ向かった。

 宿を出る時、私は用心の為、初めて行く歌劇場の時はタキシードを来て行くのですが、
この時は、ドイツという事もあってオペラが引けた後、ビヤホールでビールを飲もうと思っていました。

 タキシードを着てビヤホールに行くのも気が引けて、
背広ならどちらもOK、よし背広で行こうこれが間違いの始まりで。

 さすが、ドイツ・バイエルンが世界に誇る‘ワーグナーの聖堂’!!
「ドレス・コード」が堂々と入っておりました。

 また、この頃になると歌劇場などで日本の方が、ご夫婦できちんと正装されて観劇されている姿をよく見かける様になっていました。
おそらくは現地で仕事をし、家族で生活されている日本人で、
慣れない外国で、言葉や生活習慣に大変な苦労をされてい中こられるのです。

 だからこそちゃんと正装しヨーロッパ文化や芸術に理解と敬意を表した格好で観劇するのです。

 その方が、私を見たらどう思うでしょう?
日本から来てわざわざ音楽を聴く位だから‘西洋音楽’に対する理解はあるのだろう。
なら、ここまで来て歌劇場に一席埋めるのならもう少し‘ヨーロッパ文化’に対する理解が欲しかった、と、不快な思いをさせはしないか、

 もっと普通にいうなら「正装して会場に入らした方全てに失礼」なのです。


 という判断の末にたどり着いた巨大ビヤホールで、ビールを注文したが一向に出てくる気配がない!。
もう二十分位経とうかという頃、やっと出て来たビール!、だから続けて注文したのです。

 この「クリーミーで優しく」飲みやすい‘冷えた’ビールは確かに美味しい!!。
泡が、日本の生ビールとはまるで違う、
例えていうなら、卵の卵白をホイップした感じの「濃厚で極めの細かい泡立ち」が、日本のビールとは決定的に違うのです。

 この後、ドイツを半月ほどかけて旅するのですが、
どこのビヤホールでもパブでも、ビールが出て来るのに時間がかかる。
しかし、その事がドイツビールが旨いと云われる美味さの秘訣なのです。(なぜか)

    続く!。

 追伸 昔行ったドイツの話を思い出しながら書いておりますと、
よくこのシューマンのピアノ曲が、頭の中で流れて来るのです。

 トロイメライで有名な「子供の情景」から、第一曲目の「見知らぬ国と人々について」がその曲で
この曲が流れてくると、さ〜と景色が一変する不思議さがあります。



美味しそうですね! states - 2008/06/27(Fri) 10:49 No.775  

その、写真のビール、
まさに泡がメレンゲ状になっていますね。
かなり・・美味しそうです。
待ち甲斐がありそうです!

「会場の聴衆すべてに礼を失する」というCalvados様の
上質なコスモポリタン感覚に、深く敬意を表します。

シューマンの作品には
最近なぜかこころ惹かれるところがあって、
自宅でよく聴いたりしています。

きっかけは「クライスレリアーナ」で、
あるお客様がその曲をリクエストなさって。
そんな機会が重なるうちに、つい手ずから聴いてしまうこと
しばしば、ということになってゆきました。

・・いや、もとをただせば「交響曲2番」かもしれません。
十数年前、NHKの特集番組。
往時の「PMF」の指揮台に立つバーンスタインが
振ったのがその曲で、第三楽章の
そのえもいわれぬ美しさに涙目になり、
腰の抜ける思いがしたものでした。
(その時、彼の演奏するところの
 モーツァルト・ピアノコンチェルト17番も
 オンエアがありまして、
 一気にモーツァルトが
 「近く」なった「ような」気がしたものです)

今現在は
「交響曲2番ショルティ・ウィーンフィル'69・デッカ盤」が
流れております。

「子供の情景」は、素敵ですね。
大好きです。自宅でもよくかけます。
子供じみて申し訳ないのですが、
頭痛や胃痛が治りそうな感じが・・
コマーシャルの刷り込みです、きっとこれは。
作曲時のこころの断章を垣間見るようで、
心が軽くなってゆきます。
(妻はドビュッシーの、
 「ゴリウォッグのケイクウォーク」が大好きなようです)

「見知らぬ国と人々について」↓
http://homepage3.nifty.com/principe_de_plaisir/midifile/KINDER01.MID

ありがとうございました。


Re: コラム第122回、 シューマン 「見知らぬ国と人々について」 (子供の情景)より Calvados - 2008/06/28(Sat) 00:11 No.776  

 statesさん
お酒は、飲まなければ味は分らないものですよね。

 その味を「文章で表現」することは本当の所出来ないと思います。
分りにくいドイツ・ビールの説明で申し訳ありません。

 さてシューマンは中々素敵な作曲家ですね。
「クライスレイアーナ」は昔、
熊本県立劇場で‘アシケナージェ’のピアノ・リサイタルで最後の引いた曲で
熊本の「心ある聴衆」を魅了していました。

 第二番の交響曲は、シューマンの四つ有る交響曲の中では
あまり演奏される機会が少ない作品ですね。

 他の交響曲の様な「ハツラツとしたロマンテシズム」というより、
シューベルトの「未完成交響曲」のような、深遠の森、が広がった作品です。

 それこそ、「サバリッシュ指揮・ドレスデン国立歌劇場管弦楽団」の素晴らしい全集があります。

 手頃なところで、シノーポリが指揮したドイツ・グラムホンの録音、など如何でしょう。

 もちろん、バーンスタインの晩年の録音は狂気迫る「緊張感」がたまりません。

 返信 ありがとうございました。


Re: コラム第122回、 シューマン 「見知らぬ国と人々について」 (子供の情景)より Yoshinori Maeda - 2008/07/02(Wed) 23:10 No.777  

ロベルト・アレクサンダー・シューマン。
ライプツィヒ大学に学んだ作曲家。
ハイデルベルク大学に次ぐ歴史のあるこの学府に学んだ、
著名人はかなりの数にのぼると思います。
たしか、ヴァーグナーもではなかったでしょうか?

鋭い感性と知性に恵まれていたシューマンは、ロマン主義文学から影響を受けています。
その作品は、ドイツ・ロマン主義の理念を「音楽家」として
最も純粋な形で表現しえたのではないでしょうか?


Re: コラム第122回、 シューマン 「見知らぬ国と人々について」 (子供の情景)より Calvados - 2008/07/04(Fri) 01:16 No.778  

 maedaさん
 ご指摘のとうりシューマンの音楽は「ロマン文学」から
多くの影響を受けています。

 日本では、どうでしょう?シューマンの文章がどれ位訳されているか?
音楽同じか、それ以上彼の文章は多くの人に影響を与えています。

 ドイツロマン派は、シューマンによって画期的に、その存在感を深めて行きます。

 知的ドイツの芸術はシューマン抜きでは語れません。

 返信 ありがとうございました。


ウェーバー 「舞踏への勧誘」 投稿者:Calvados 投稿日:2008/06/10(Tue) 20:24 No.768  

 ミュンヘン駅近くの安宿でシャワーを浴び、
「背広」に着替え、その足で歌劇場へ向かいました。

 当日券売り場には人が並んでいる、ということは当日券が有る!!。

 ワクワクして並んでいると、しばらくして‘嫌な予感’がしてきた。・・・
前に並んでいる人達も、私の後ろから並んだ人達も、皆「タキシード」を着ている。

 いよいよ私の番が来た!。  
ミスター、「今空いている席は、もうこの辺と・・あとこの辺りだけですね。」

 私。「あの〜、‘ドレス・コード’が入っていますか?」・・・

 「はい」。

 「ブラックですよね?」。

 「そうです。ただ今音楽祭最中で、本日の公演は‘ブラック・コード’が入っております。」

 この時、劇場の人は座席表から目を上げ、私の「背広姿」をマジマジと見つめ、しばらくしてこう云った。
 「入れてくれないことはないけれど?、ミスター・オペラは初めてご覧にりますか、?」・・・・・


 ここで、少し「ドレス・コード」に付いて説明させて頂きます。

 私が今いるドイツもそうですが、一般的に「ヨーロッパ」では、フォーマルな場所において「ドレス・コード」が入っている事がよくあります。
それは、レストランであったり、オペラやコンサート、パーティなど様々。

 「ドレス・コード」がオペラの場合、一般的に「ブラック・コード」つまり「タキシード着用」の‘正装’を意味するもので、

 それが「ヨーロッパ」の‘文化’であり、礼儀なのです。

 あと、クラッシクの演奏会では稀に、「ホワイト・コード」なる演奏会があります、
例えば、ロイヤル・ボックス席に「国家元首や、王室(ロイヤル・ファミリー)」などご臨席される時、

「ホワイト・コード」が入っており、この場合、「燕尾服」着用なります。

 珍しい所では、イギリス、アスコット競馬場のドレス・コードで、
「モーニング・コード」が入っており、この場合「モーニングの正装」となります。
映画などでイギルス紳士がモーニングにシルクハット、淑女はドレスに、メインの帽子で美しさを競い合うのは有名です。

 
 話を戻して、 私は迷った!!。

 この格好でチケットを買いオペラを鑑賞するか、
それとも、ヨーロッパ文化を重んじ「人としての礼儀を通す」か?。・・・・・・

 続く。



Re: ウェーバー 「舞踏への勧誘」 Yoshinori Maeda - 2008/06/11(Wed) 01:45 No.769  

ドレスコード!
日本では細かなコードになかなか当たりませんが、
欧米は違います。
やはり文化の違い。

むかし昔のお仕事でデリバリーの大きなパーティーに料理を創りに行きました。
屋外に巨大なテントを張って、招待されたお客様は150名。
キッチンスタッフは50名、ホールは80名。
このパーティーは「ホワイト・コード」でした。
屋外のテントなのに。
女性のお客様は皆さんイヴニングドレス。
でも忙しくて見ていません・・・・

ドイツオペラの始祖、「歌劇、魔弾の射手」で名高い、
カ−ル・マリア・フォン・ウェ−バ−が愛妻カロリ−ネの
誕生日のために作曲したピアノ曲です。
この楽曲はピアノ独奏なのですが、
ベルリオーズが管弦楽用に編曲したものも知られています。

題名どおり、舞踏会の会場で、
一人の紳士が若い女性に踊りを申し込むところから、
終わりの感謝の言葉までの情景が、3拍子のリズムに乗って
描かれています。

シックで上品な曲ですが、演奏するのはなかなかの難曲。
クナの演奏が一番ですか?


さて、一体、どうなるのか!! states - 2008/06/11(Wed) 11:46 No.770  

Calvados様

今年のシンガポールでのヴァカンスは、
如何でしたが?
木陰で、あるいはプールサイドで読書をなさる
ご様子が見えるようです。


礼装。
「My Fair Lady」での、
アスコット競馬場での彼女の「麗装」も思い出します。
ドレス・コードというのは、
未だ日本では、そう馴染んでいないように思われます。
(首都圏・大都市圏ではいざしらず)
バーテンダーの仲間で、パーティーを企画することが
今まで多々機会もありましたが、
その都度折々、
くだんの「ブラック・コード(ブラック・タイ着用)」を
いれるか否かで話し合うことも多かったと思います。

なかなか熊本では、それでは腰が引けてしまい、
集客がままならないのではなかろうか・・
と、いうような理由で案取り下げになるのです。

いつかはP.B.O.でそんな素敵な夜を催しますので、
その際は是非・・。

「舞踏への勧誘」、
ピアノ曲のほうはあいにく聴いたことがないのですが、
ベルリオーズ編曲版はステイツにあります。
「魔弾の射手」との組み合わせではなく、
「幻想即興曲」とのコラボになっています。

今夜、じっくり聴きなおしてみます。
楽しみができました。

ありがとうございました。

・・・

Maedaさんのパーティーのお話、
パリ時代のことなんでしょうね!
スタッフの数とゲストの数が相拮抗しているところが
高次元な宴席を容易に想像させてくれます。
(今回のガゼット、またまた楽しく拝見いたしました。
 もしや、娘さんも執筆者中に入っておいでですか?)


Re: ウェーバー 「舞踏への勧誘」 Yoshinori Maeda - 2008/06/11(Wed) 23:47 No.771  

states様

おっしゃる通り、亜也翔がコラムをひとつ担当しております。
かなりマニアックでもしかしたらついて行けない方も
いらっしゃるかも。

ブラック・コードのパーティーを熊本でしてみたいです。
出来れば年一回ぐらいで・・・・

バーテンダーの方や料理人、サービス人が集まって
饗宴できると良いでしょうね。

フランスはいまだに社交界が公然と存在します。
社交界の御歴々がデビューする子供を紹介するときにも
デリのお仕事がありました。
ホームパーティーなどもありレストランが請け負うこともしばしばです。

statesさんのところの「舞踏への勧誘」の指揮者はどなたですか?


Maeda様 states - 2008/06/12(Thu) 08:34 No.772  

Calvados様

この場をお借りしてのMaeda様への通信、
この得手勝手に寛容なるお許しを。

Maeda様

なるほど得心をいたしました。おそらく「AYKさん」ですね!
なにかしら現代っ子風な筆致で、楽しいですね。
しかし、そこはかとなく文中、
MaedaさんのDNAを感じます。

先日、別府の「芙蓉倶楽部」という素晴らしいホテルでの、
あるバーの開店記念パーティーに行ってまいりました。
私はサービスサイドの一員で動いたのですが、
その「手前な」視点から考えましても
それは配慮の生き届いた、プロ・メイドの宴でありました。

・・・そこでたとえば、私の理想形
<着席により、開会から閉会まで4時間程度。
 ブラックコード。
 季節を捉え、カクテルたちとシンクロする
 Maedaさんの手になる最高のレリッシュ。
 ゲストの会話を邪魔しない「アンプラグド」な音楽。
               ・・・諸々

いろいろ思いは弾みます。

いつかは一緒にお仕事をさせていただければ
きっと、今生の喜びとなることでしょう。

フォーキン振付の「バラの精」は
未だ観たことがないのですが、
以前より気になるバレエでありました。
(もし映像があれば、手に入れたいところです)
ニジンスキーに大いに傾倒してしまった
時期があったからでしょうか?
「牧神の午後〜」よりも、
何かの書物で見かけた「バラの精」のコスチュームは
より浮世から離れていて、
夜の光彩陸離たる夢幻の心地するところです。
・・その愛あるヴァイオリンから始まる音楽、
「舞踏への勧誘」はまさに想像力をいや増してくれました。

そしてボオドレエルの「彼女のすべて」に
耽溺してしまった
幼い(と言っても30代はクリアしておりましたが)私は、「悪の華」の初手のページの、
「テオフィル・ゴオチエ」とは
何者かしらん、などと思ったものでした。
 
長くなってしまいました。収束がつかないまま・・。

最後に私が所有するところのCDは、
幻想交響曲(わたくし、Calvados様への返信には
「幻想即興曲」と書き損じておりました)は
ベルナルド・ハイティンク 1979
「舞踏への勧誘」は
ホルスト・シュタイン 1977  です。

「ウィーンフィル50枚綴り」(アスキー・2000年)の
なかの一枚です。

つらつらと不埒な、半可な長文。失礼いたしました。


今回は、ダブル・レスで失礼します。 Calvados - 2008/06/12(Thu) 23:57 No.773  

 お二人の返信と、そのやり取りを拝読しておりますと。

 この「コラム・癒しの泉」の返信には「ブラック・コード」が入っているのがよく分ります。

 正に、「コラム・コード」が入っているのに相応しい’内容で、
ヨーロッパのオペラハウスでの、「幕あい・休憩時」、ロビーで聞こえて来そうな会話ですね。・・・

 Maedaさんが「ホワイト・コード」が入った、
「格式の高い・招待客」の為に出すお料理を作るシェフのお一人でいらしたとは、恐れ入りました!!。
 
「ホワイト・コード」が入ったのもで日本の我々が目にするものには、
ノーベル賞授賞式がありますね、燕尾服の正装で出席しますが、「燕尾服」意外で授賞式に臨んだ日本人は、
ノーベル文学賞を受賞した「川端康成」ぐらいですね。

 いずれにしても、もうこれからはMaedaさんなどと「気楽に書けなく」なりました。


 statesさん、
貴方は普段けして「御自分の輝かしい・キャリア」を風潮したり自慢したりはなさいませんが、

 貴方がスペイン政府から日本で始めて公認された
「ベネンシアドール」でドンの冠位を持つ「世界的なバーテンダー」であることを、

 私は、これでも何時も「誇りに」思っているのですよ。


 この様に、格式高き読者の方々が、
私のコラムを読んで下さり、その上に返信まで頂けることが、

 どんなに、私の励みに成っていることか「感謝に絶えません」。

 返信 ありがとうございました。


ワーグナー楽劇「ワルキューレ」 投稿者:Calvados 投稿日:2008/05/27(Tue) 20:14 No.762  

 ドイツ鉄道が誇る国際列車に乗って、オーストリアからドイツに向かっている時、
列車はのんびりとした田園風景の中で停車しました。

 私は二等コンパートメントの6人掛けの個室に、
空いていたせいもあって一人、前の座席に足を伸ばして座り、ゆっくりしていた時、

 突然!、警官の様な格好をした「ドイツの税関職員」が私の個室をノックして入って来ました。

 そうか、ここは‘ドイツ国境’か!!・・・・・
何も列車での国境越えはこれが始めてではない、私はいつものように税関職員にパスポートを渡しました。

 するとパスポートを調べていた人が、外に立っていた別の職員を呼ぶと、
パスポートの‘ある箇所’を開いて何やらを話している。

 すると、後から入って来た税関職員が「ドイツはどちらに行かれるのですか?」。と訊ねるので、

 私は「ミュンヘンまで」・・・・?

 「ミュンヘンへは何をしに」?

 「バイエルン国立歌劇場へ」・・・

 ここで私はしまった!と心で叫ぶと、「自分を責めた」。
実は先ほど税関職員が見ていたページには、

 第三国‘共産主義国家のビザ’とその国の入国と出国のスタンプが押してある。
私は前の国がオーストリア、その前がスイスと「永世中立国」を安全に通って来た為に、国境での緊張感がうすれていたのだ!!。

 ここでは、軽く「ミュンヘンに美味しいビールでも飲みに行く」とでも答えるべきだった・・・・・

 「バイエルン国立歌劇場?」・・・・・
二人の税関職員は、半ば‘馬鹿にしたような笑いを浮かべ’、勝ち誇ったように次の質問をした。

 「演目は何だい!!?」

 「ウォルフガング・サバリッシュの指揮でワルキューレを」。

 すると、顔色が変わった!。
革靴の底で床をバーンと鳴らすと同時にさっとパスポートを差し出し、
「ドイツへようこそ」と態度を豹変させて部屋を出て行った。

 わずかな時間だったと思うが、
座って居たはずの私は、いつの間にかパスポートを手に、立ち上がっている自分に気づきました。

 列車はそんな私を乗せて「ミュンヘン駅」へと静かに到着して行ったのです。



Vorspiel states - 2008/05/28(Wed) 13:16 No.763  

Calvados様が、
もう一人の税関職員を確認されたその情景・・
なにかしら、スタッカートの鳴動が穏やかならぬ、
「嵐の動機」さえ聞こえてくるようでした。

意地の悪い‘演目は何だい?’のくだりでは、
「フンディングの動機」が低音で。

その如何にもドイツ的な、軍靴の響きを伴う敬礼仕儀!
自国文化への矜持と、
それに対し深い理解を示す「異邦人」への
敬い・尊敬を感じました。
その刹那、
やはり「マイスタージンガーの前奏曲」でしょうか!

東西分断当時の予断できぬ緊張すら漂い、
ミュンヘン以降の記事が楽しみでなりません。

ありがとうございました。


Re: ワーグナー楽劇「ワルキューレ」 Calvados - 2008/05/29(Thu) 00:24 No.764  

 東西冷戦の最中。

 オーストリアで音楽ボケしていた私は
こともあろうに「ギャルソン」の思い出に耽っておりました。

 不が悪い時はこんなもので、コンパートメントに私一人だったりと、・・
もし他に数人、乗客が一所のコンパートメント居たなら、別の展開になったはずです。

 statesさん
さすがですね、文章の中から様々な「ライトモチィフ」を聴き出しておられますね。

 ワルキューレの長大なフィナーレはよくご存知のはず。
ミーメとかフリッカの動機ももちろん大切ですが、
 
 何とかウォータンも評価して欲しいものです。

 ブリュンヒルデに対して最後に見せた
「ウォータンの情け」を評価して、
貴方も‘炎の壁を超えた’ジークフリートのような勇気を持ちましょう!!

 返信 ありがとうございました。


Calvados様 states - 2008/05/30(Fri) 05:30 No.765  

洒脱で愉しく、旅情につれづれて
字面からも香りが降ってきます。
人生の音楽的悦楽ですね。

旅と音楽。
人と国。
そしてなによりも尊ぶべき「文化」に対する敬意。

素敵なご返信、ありがとうございます。


Re: ワーグナー楽劇「ワルキューレ」 Yoshinori Maeda - 2008/06/02(Mon) 00:54 No.766  

ニーベルングの指環 (ワーグナーの代表作の一つ。
前夜祭「ラインの黄金」。
第一夜「ワルキューレ」。
第二夜「ジークフリート」。
第三夜「神々の黄昏」の4つの楽劇(歌劇)からなります。
たぶん、人類の歴史上で最も巨大な楽曲の一つでしょうか。

全3幕、11場で構成される見ごたえのあるオペラは、
ワーグナーの中でも最も秀逸な楽曲の一つだと思います。
感動的な愛情表現の場面や、ライトモティーフの使い方が
自然かつ巧緻であり、ワーグナーの作曲技法の円熟の極み。

ワーグナー自身は、この4部作を「舞台祝祭劇」と位置付けておりました。
単なる楽劇(オペラ)では無いというワーグナーの強い思いが伝わります。

良いなぁ〜。
バイエルン国立歌劇場での観劇。

ヨーロッパ周遊観劇旅行記の続きが楽しみです。


Re: ワーグナー楽劇「ワルキューレ」 Calvados - 2008/06/02(Mon) 23:55 No.767  

 Maedaさん
今回はドイツ編に少しだけお付き合い下さい。

 「ワルキューレ」はワーグナーの傑作ですね。
 
 イタリアで「トリスタン」を仕上げて
その勢いで「ワルキューレ」を書き上げただけに、
ニーベリングの指輪の四部作の中でも、際立た出来栄えとなっています。

 勿論、Maedaさんには解り切った説明をここでは繰り返しませんが、

 次回、ミュンヘン名物の「ホワイト・ソーセージ」の話を書く予定ですので、

 前回の「シュニッツェル」同様、
音楽と共に、「料理の説明」もどうか宜しくお願いします。

 返信 ありがとうございました。


シュトラウス ワルツ「ウィーン気質」 投稿者:Calvados 投稿日:2008/04/12(Sat) 16:12 No.757  

 ウィーンには‘忘れられない習慣’があり、
それは夜になると始まる(行なわれる)伝統みたいなもので、

 どんなものかというと、レストラン、居酒屋、カフェなどで日が暮れた頃、
花を沢山かかえた「花売り」がやって来るというもの。

 あのギャルソンがささやいた!!
「だんな、花売りが来てますぜ!!、今夜ぐらい・・ネ?、」

 私はこの習慣みたいなものを‘面白い’とは思っていてもまだ一度も花を買ったことは無かったのです。
売り子はかご一杯の花を片手で持ち、各テーブルを回って売っています。

 ギャルソンに云われるまでもなく、今夜は花を買いたい気分、
この頃やっとウィーンの習慣に馴染んできたこともあり、バラの花一輪を買い求めました。

 すると私の通路をはさんだ向かい側のテーブルで先程から楽しく食事していたカップルがいて、
その前に立った花売りは、まず初めに‘女性の方に花を見せて’反応を見る。

 するとその若い女性は花を見せられて「嬉しそうに微笑む」!!。
次に花売りは手ごたえを確信し、ここで始めて‘若い男性の方’に向きを変えて一言!!。

 「お花はいかがですか?」・・・・・・

 皆さん、これでお花を買ってあげない「男」はまずいないと思いませんか?。
うまい商売だな〜、丁度お酒が程好く回った頃現れて、恋人たち中心に花を売る。・・・

 私はこの店で「毎晩生のピアノ演奏」をしている女性のピアノの前に立ち、買ったばかりのバラの花を彼女に渡し、
メロディーをワンフレーズ歌うと、彼女はにっこり微笑み、バラを胸にさして、
ウィーンの人なら誰もが知っているワルツを軽快に弾き始めました。

 本場ウィーンの三拍子!、そのワルツに乗って先程の恋人たちがホール中央で踊りだした。
それを見て、釣られて幾人もの人達がワルツを踊る、

 オーパンバル(舞踏会)の本場では誰もがワルツ位は踊れるらしい。
演奏が終わると客やスタッフ全員で自然に拍手が沸き起こりました。
 
 温かい拍手が、ダンスに参加した人達とピアニストに送られていましたが。

 店で一人、あのギャルソンだけが、
私に向かって拍手をしていました。 「あ〜ウィーン」。



Re: シュトラウス ワルツ「ウィーン気質」 states - 2008/04/14(Mon) 04:56 No.758  

素敵なウィーンの宵を
擬似体験させていただきました!

「花」、「ウィーンかたぎ」、「デビュタント」・・
なにかしら楽しくも心躍るこころ持ちです。
日々に舞踏会が根ざしてきた歴史があるんですね。
「オーバンバル」という言葉が語る、ウィーン風情。
行ってみたい気分がいや増しました。


「薔薇」で粋に、
結果その空間を「創出」したCalvados様への、
ギャルソンの拍手がまた、いいですね!

有難うございました。


Re: シュトラウス ワルツ「ウィーン気質」 Calvados - 2008/04/15(Tue) 00:34 No.759  

 お金に余裕ある人の「ツアー旅行」と違い。
一人で旅の予定を立て、「自分の目的を果たすべく」

 悪戦苦闘した‘ウィーン旅行記’!!   
いかがでしたでしょうか?。

 ここでは「観光地」や具体的な「音楽」について、
一切触れていません。

 もちろん、何回も好きな音楽界に行き、
シェーンブルン宮殿を始めとする膨大な観光地を訪ね周り、
たとえツアーであっても心に残ったはずです。


 ところで、「ギャルソン」が良いですね。!!

 貴方に負けない素敵なサービスです。

 返信 ありがとうございました。


Re: シュトラウス ワルツ「ウィーン気質」 Yushinori Maeda - 2008/04/16(Wed) 21:53 No.760  

Wiener Blut!
オーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフ1世の娘ギーゼラの結婚を祝した祝賀ワルツ

シュトラウスは「ウィーン気質」の完成前に世を去ってしまったため、
残りはアドルフ・ミュラーという人がまとめあげた「喜歌劇」。

このオペレッタの特長は、
シュトラウスの過去の名作のワルツ、ポルカなどがふんだんに取り入れられていること。
そうです、描き下ろしの作品ではないのです。
まさにシュトラウス最後の作品、人生の総決算にふさわしい作品。

ところで、シュタット・パークのクジャクは今も健在なのでしょうか?
たしか放し飼いにされていたような・・・


Re: シュトラウス ワルツ「ウィーン気質」 Calvados - 2008/04/16(Wed) 23:54 No.761  

 Maedaさん
「シュタット・パーク」なる所、
旅のことなど考えて、ぼんやりしているには良い場所ですね。

 今云われて孔雀がいたように思いますが、
日本人から見て美しい孔雀ではなかったと記憶しています。

 ただ皆さん、ヴァイオリンを弾くシュトラウスの前で
お決まりの「写真」を撮っていますね、

 どの国の人もやはり撮りたくなる所は同じようですが、
私は「椅子に座るベートーヴェン」の前で撮った記憶があろます。

 返信 ありがとうございました。


ヨハン・シュトラウス2世 「春の声」 投稿者:Calvados 投稿日:2008/03/29(Sat) 14:48 No.749  

 メニューを見ている私に向かって‘ギャルソン’が、
「だんな、メニューを見ても一緒ですぜ!」?
「なぜ」!!

 「だっていつも、しばらくメニューを見たらいつも決まって‘シュニッツェル’をオーダーしなさる!」。

 ギャルソンの云うのは御もっともで、つまりはこうだ!。
ドイツ語で書かれたメニューを前に何をたのむか?

 ドイツ語でもフランス語でも同じことで、「食事のメニュー」なるものを眺めてもサッパリ解らない、そこで横に書かれている‘値段’を見て、一考。
まず一番高い料理から眺めて丁度中間ぐらいの料理を一度注文してみる。

 するとその国いや、その「ビストロ」の料理センスというか文化なるものが少し分る!。
もちろん、料理と一緒に「ギャルソン」にそれに合う「お酒」をたのむのを忘れてはいけません。

 この「自我流」を私はオーストリアでも実践してみた!!
そして行き着いたウィーンの「ビストロ」で、料理が値段の割には美味しい「シュニッツェル」にたどり着いた。

 運ばれて来た、「ウィーンナー・シュニッツェル」と「ホイリゲ」。
日本風にいうと、「ウィーン風・子牛のカツレツ」と「地酒」。

 とんかつ、と思って食べると少し違う、肉が叩かれ薄く伸ばしてある、
しかしこの事がこの料理を思い出して食べたくなるポイントで、

 薄く伸ばしてあるので「揚げる」必要意はなく、フライパン「焼く」ように料理することが可能となる。
従って、とんかつとは似ていて異なる料理に仕上がっている。

 レモンをかけて、がぶっと食べると香ばしく焼かれたパン粉と、軟らかい肉の食感が舌を満足させる。

 満足そうに食べ、地酒を何杯か飲み干した頃
あの「ギャルソン」がやって来てささやいた!!。

 続く。



おいしそうですね! states - 2008/03/30(Sun) 16:24 No.750  

なにやら今回は、香りと味わいまでもともなった
擬似体験。
楽しいです。かの地ウィーンへなにかしら行きたくもなり
きもそぞろな・・・。

しかし気になります。ギャルソンの囁きが。
う〜むどんな展開が。

ありがとうございました。

追伸;今夜は雨模様なので、
   ボスコフスキーのヨハン・シュトラウスで
   愉快な「春の夜」にしたいと思います。


Re: ヨハン・シュトラウス2世 「春の声」 Yushinori Maeda - 2008/03/30(Sun) 22:24 No.751  

ヴィーナー・シュニッツェル(仔牛のヒレ肉、ウィーン風)
実は、この肉は仔牛に限られてはおりません。

日本では「仔牛のカツレツ」といわれるのですが、
豚や鶏、七面鳥でも作られます。

元は、北イタリア、ミラノでの暴動鎮圧の派兵から
ここの、「コストレッタ・アッラ・ミラネーゼ」がウィーンへ伝わった。
と、言われております。
まぁ、ヨーロッパの料理はイタリアから各国へ流れて行ったようなものですから・・・・

あっ!
シュトラウスでした。
「ワルツの王」が創ったソプラノ向けの声楽曲。
ボスコフスキーといえば、長年ウィーンフィルのニューイヤーコンサートを指揮してきましたね。

軽快で春の陽気な雰囲気が良いですね。


Re: ヨハン・シュトラウス2世 「春の声」 Calvados - 2008/03/30(Sun) 22:25 No.752  

 statesさん
私はウィーンを旅行した人がウィーンの料理を絶賛した話は聞いたことがありません。

 しかしながら一人旅は料理の良し悪しもさる事ながら、
その時の雰囲気や香り、それと「大小を兼ねた失敗」が思い出です。

 次回「ボスコフスキー」の活躍した都市ならではの
展開が待っております。

 返信 ありがとうございました。


Re: ヨハン・シュトラウス2世 「春の声」 Calvados - 2008/03/30(Sun) 22:47 No.753  

 Maedaさん
ウィーンナーシュニッツェルが、つまり「シュニッツェル」が
ウィーンであれ程よく食べられているとは思ってもいませんでした。

 Maedaさんの丁寧な「シュニッツル」の説明で
イタリア料理だと思っていた料理がウィーン風となっている訳が分りました。

 私が通った店ではギャルソンは「仔牛」を使っているとの説明でした。
あと、つけ合わせはどの店でも大体「ポテトの様々な料理でした」。

 最後にシュトラウスに触れて頂いてありがとうございました。
私はボスコフスキーでワルツが好きになったようなものです。
桜の咲き誇る季節に、打って付けの素敵なワルツです。

 返信 ありがとうございました。


Maeda様 states - 2008/03/31(Mon) 10:00 No.754  

Calvados様

場所をお借りしてのMaeda様への返信、ご容赦ください。
ウインナー・シュニッツェルの香りに誘われて・・。

Maeda様

イタリア・ミラノを訪れた時、宿は郊外でした。
タバッキに寄りトラムに乗り町中へ行き、
ひとしきりの彷徨のあと
空腹をおぼえ名も覚えぬリストランテへ。
というより、トラットリアでしょうか?

くだんのコトレットをオーダーしました。
それは旨く、あまりに美味しくて。
レモンが添えてなかったので、
「スクージィ!リモネ、ペルファヴォーレ!」
爽やかなサービスマンが
ニコニコして持ってきてくれました。
日本人はあまりレモンを使わないのでしょうか?
そのトラットリアの、過去の経験のなせる技か?
などと感じたものです。

ボッタルガのスパゲッティーニ、
それも旨かったのです。

「山海倶楽部」のラ・ガゼット!
楽しく拝見いたしております。
数日中にソフリットを焦がさず仕込んで、
スペアリブをトマトで煮込みます。

楽しみです。


Re: ヨハン・シュトラウス2世 「春の声」 Yushinori Maeda - 2008/04/02(Wed) 12:37 No.755  

「コストレッタ」から「カツレツ」へ

メディチ家の姫君がフランス王国へ御輿入れ。
彼女は多くの従者を従えておりました。
もちろん、中には料理人も多数。

「コストレッタ」がフランスにわたり「コートレット」になりました。
再びイタリアへ里帰りした際「コトレッタ」となり。
東洋へフランスから渡った「コートレット」は、
コットレットからカットレット、そして「カツレツ」へと変わりました。

Calvados様
すみません、シュトラウスに関係の無い事を書いてしまいました。


Re: ヨハン・シュトラウス2世 「春の声」 Calvados - 2008/04/03(Thu) 00:07 No.756  

 Maedaさん
音楽には「料理やお酒」は付き物です。

 statesさんとMaedaさんの楽しいやり取り、
とても楽しく拝読させてもらいました。

 お二人のお話から、
シュトラウスのワルツに乗って、美味しい香りが漂って来ました。

 そろそろ「ソムリエ」を呼ばないと!!。


アントン・カラス 映画「第三の男」、テーマ音楽 投稿者:Calvados 投稿日:2008/03/08(Sat) 14:33 No.744  

 ‘ベートーヴェンの墓参り’に
ウィーンの市電(路面電車)に乗って「ウィーン中央墓地」に向かう。

 この市電が親しみやすく、次に止まる駅を案内してくれる
熊本では当たり前でもヨーロッパでは珍しい、

 するとオペラ座を過ぎた辺りの途中駅で運転手が私の所まで来て
「ここで降りて次に来る市電に乗り換えるんだ!!」。
「どうして!、私がどこへ行くか知っているのですか?・・・」

 「だって!花束を持っているだろ、この先で外国人が花束を持って行く場所は‘墓地’だけさ!!」。
私は市電を降り、乗り換えた運転手に、この市電はウィーン中央墓地に行くかどうか確認し
先程のおせっかいともいえる「運転手の親切」に感心していると、

 「ウィーン中央墓地」に着きましたよ!。私は教えてくれた運転手に礼をいうと市電を降りました。
ところが市電が中々発車しない、運転手が私に向かって何かいっているが私は頭を下げ感謝の意を示すと市電は出発した。

 ところが市電が出発しなかった訳は下りて墓地の入り口に向かって歩きだすと分かってくる。
「大きいのだ」、直感的にこの広さの中でベートーヴェンの墓を探すのは無理?

 すると旨い具わいに「花屋」さんが並んでいる、ローソクを買うついでに「ムジカ」の場所を尋ねると、
も〜一つ先の停留所で降りると近いと教えてくれた。

 しかたない歩くか、墓地の入り口を入ると「あ〜」と立ち止まった。
中はヨーローッパの庭園がそうで有る様にきちんと規格され対照的な造りだが・・・・・

 これは映画「第三の男」のあのラストシーンで使われた場所!!
そうかここだったのか、あのラストはここで撮影されたのか。

 皆さんはどうか知らないが、私は「このラスト・シーンは忘れられない」。

 男と女が奏でる二重フーガのようで、実は‘第三のテーマ’が浮き上がってくる。

 チターを奏でるアントン・カラスが良い味をだした「名作」として蘇ってきました。

      続く。



ウィーン中央墓地 states - 2008/03/09(Sun) 13:17 No.745  

ウィーンには訪れた経験がないので、
私はハリーのようには、細かく逃げられないでしょう・・。

戦後のロシア人街で潜伏し、影になった男。
下水の地下道まで熟知する、
逃げたり隠れたり、そんな才覚が冴えた男で。

彼が犯した罪はあまりにも大きい。
しかしその罪は
未だ戦争による廃墟が生々しいウィーンにては
「巨大な罪の延長」のように見えてしまうのです。

「スイスは鳩時計しか生み出せなかった」という
ハリーの台詞。
実は「そうでありたかった」と感じたハリーの
思いの裏返しなのかも知れない、などと深読みをし
そんなメタファーの仕掛けではないかと
勘ぐります。

血塗られた30年を経て「開花」したという、
イタリア・ルネッサンスを、今しがた終わった
その戦争の先の未来になぞらえたのでしょうか?
屠られた動物を神は喜ぶように。
そして何かがもたらされるという約束めいた運び。

・・いま「第三の男」を観直したばかりで
興奮が醒めておらず、なにかしら筆が
狂い走っているようです。申し訳ありません。

最後のシーン。放置された馬車に寄りかかるホリー。
アンナが通る。そして通り過ぎてゆく。
会話の代わりに、彼は煙草に火をつける。

映像で見る限りでも、あの並木道。
まっすぐな道、その延長線の先は焦点のように
なっており・・
広大さがうかがい知れます。

この先ウィーンに行くことがあれば、市電に乗って、
きっと「もう一つ先」の停留所で降りることにします!

ありがとうございました。


Re: アントン・カラス 映画「第三の男」、テーマ音楽 Calvados - 2008/03/09(Sun) 23:08 No.746  

 statesさん
 どうでしょう、もしこの映画のラスト・シーンが
ホリーとアンナが抱き合って終わったとしたら。・・・・

 素晴らしい幕切れだったでしょう。
ところが本編は「イタリア・オペラ」の終幕のような形で「幕」となります。

 「成就しな愛の行方」に人々は胸打たれ、
心の深い場所で忘れられない出来事として記憶されます。

 ところが人間とは不思議なもので
この言い様のない思いを味わいたくなって

 もう一度「映画」や「オペラ」を鑑賞してしまうのです。

 そうそうウィーンでは墓地の手前で「花とロウソク」が
売ってありますので、手ぶらでホテルを出られることをお奨めします。

 返信 ありがとうございました。


Re: アントン・カラス 映画「第三の男」、テーマ音楽 Yushinori Maeda - 2008/03/10(Mon) 00:47 No.747  

「エビスビール」のCMで有名です。
アントン・カラスが演奏するチターの音色が何とも云わせません。

第二次世界大戦直後のオーストリアで、米、英、仏、ソによって四分割統治された首都ウィーン
殺伐とした世相を背景とするサスペンス映画であります。

最後のシーンは、当初はハッピー・エンドでしたが、
それがカルヴァドス氏の言われるような「幕」となったおかげで
深い余韻を残す映画史に残る名場面となりました。


Re: アントン・カラス 映画「第三の男」、テーマ音楽 Calvados - 2008/03/11(Tue) 00:05 No.748  

 Maedaさん
 そもそもこの本編を書き始めた時は、
ベートーヴェンの墓参りという書き出しもあって、

 当然ベートーヴェンの作品をタイトルに用意してあったのです。

 ことろが書き始めてしばらくすると
話が思いがけない方向へ進んでしまい「第三の男」の話になってしまいました。

 次回は「クラシック音楽」をいつもどおりタイトルに持ってくる予定です。
今回、Maedaさんにはご不満があったでしょうが、どうかご勘弁下さい。

 返信 ありがとうございました。


オッフェンバック 「天国と地獄」序曲 投稿者:Calvados 投稿日:2008/02/24(Sun) 02:11 No.739  

 宿の通りまで帰ってくると、
その通りを中心に一帯は風景が一変し「歓楽街もしくは花街」に変貌していました。

 愕然としている私が宿泊する宿(酒場)はその華やかな場所のど真ん中にあり
私は勇気を出して「宿に向かいました」。宿(酒場)は花街の熱気がムンムン!

 酒場の扉から中に入ると、客が来たと勘違いした女性達が「私に一斉に視線を浴びせました」。・・・・

 すると「女主人」が突然私の腕をつかみ外に連れ出すと、
彼女は私を店とは‘違う入り口から二階の宿部屋’へ案内して、
次からこの時間に帰る時はこちらの別の入り口から入るように説明し、別れぎわに思いもよらぬ事を云いました。

 ね〜「オペラはどうだった」?
私は先の出来事、歌劇場に行っては見たものの当日券はもちろん天井桟敷の立ち見席も手に入らなかった事を説明し女主人に「おやすみ」を告げると。

 彼女は「明日出かける時に一声かけて!」といって又商売に戻って行きました。

 翌日、女主人に会うと彼女は簡単なオペラ座の見取り図を書き出し、
ある一ヶ所に印しを付け、そこに行って尋ねるようメモを渡してくれました。

 私はメモを片手に約束の時間にオペラ座の印しの場所に行って見ると、そこはどうも楽屋入り口らしき所で
「オイ、ここは立ち入り禁止だ!」と追い返そうとする守衛に、あのメモを渡すと!守衛部屋に容れられました。

 部屋に入ると突然「金だ!金を出せ!」と小声でいわれ、
私はオーストリアで一番高額な紙幣を一枚取り出し渡しました。
 
 彼はその紙幣を確認するとチケットを一枚渡しながら
「これは今日の演目だ!良い席だから感謝しな!」といって人に見られないよう気をつけて私を追い出しました。


 数時間後、私はとうとう憧れのオペラ座中央の「レッドカーペット」を胸を張って歩き
夢にまで見たオペラを心行くまで堪能することが出来ました。

 結果からいうと、私は最も効率の良い形でチケットを入手ことになり「なんとも変な運命の導きで」素晴らしい音楽体験をすることが出来ました。

 宿に帰ると忙しそうにしている‘運命の女神’「女主人」に
「ブラボー!・ダンケ!」呼びかけ!投げキッスをして床に着きました。



Re: オッフェンバック 「天国と地獄」序曲 Yushinori Maeda - 2008/02/24(Sun) 02:48 No.740  

おっ!写真はパリのムーランルージュですか?

19世紀後半のパリを中心に活躍し、軽妙なオペレッタを次々と発表し、
圧倒的な人気を博したジャック・オッフェンバック。

フランス人かと思いきや、ドイツ生まれのユダヤ人であります。
本名は、ヤコブ・エーベルストだったですか?
ジャック・オッフェンバックは芸名でした。

社会的パロディや音楽的パロディなど、彼のオペレッタは
パロディの宝庫です。

オッフェンバックの「天国と地獄」は、
ギリシャ神話のオルフェウスとエウリュディケーの物語にもとづいた、軽妙・洒脱なオペレッタです。
フレンチ・カンカンの代名詞のようになっているこの陽気なギャロップは、
酒の神バッカスを中心に一同が乱舞する終幕をにぎやかにもりあげています。

日本では運動会で有名ですが。


ジュリエッタ states - 2008/02/24(Sun) 21:00 No.741  

E.T.A.ホフマンには、
何かしら惹かれてしまうところがあって、
やっぱり「ホフマン物語」のイメージが強いのです。
「くるみ割り人形」もそうなんですが、なにかしら
子供じみたイノセントな狂気が滲んでいて
心惹かれます。

やはり、「ベル・ニュイ」には、やられてしまうのです。
ヴェネツィアでの舟歌、〈美しき夜、愛の夜〉、
娼館のバルコニー。青い夜の月・・。
わたしの、この曲との邂逅はすこし穿っていて、
映画「ライフ・イズ・ビューティフル」でした。

オッフェンバック「天国と地獄・序曲」は
未だ聴いたことが無いのですが、
エウリディーチェ・・、ジャン・コクトーの映画を
思い出します。洒脱な演出でした。


まさに「ベル・ニュイ」ですね。
美しき、思い出深い夜の演出者は、
その「女主人」だったわけです。
最後が大団円になって良かったですね。

ありがとうございました。



Re: オッフェンバック 「天国と地獄」序曲 Calvados - 2008/02/24(Sun) 22:47 No.742  

 Maedaさん
さすがですね、あの写真はムーラン・ルージュです。

 おそらくMaedaさんが若い頃、
勉強を兼ねてお世話になったであろう「場所であります」?。
この話題は熊本で「有名なバーのマスター」が語っていたように思いますが、
おそらく「私の記憶違いでしょう」。

 ムーランルージュと私の本文の内容からすると
「ロートレック」を取り上げてお話したいところですが、・・・

 
 さながら、ロートレックのアトリエを訪ねる「ドガ」の心境といったとこです。

 返信 ありがとうございなした。


Re: オッフェンバック 「天国と地獄」序曲 Calvados - 2008/02/24(Sun) 23:12 No.743  

 statesさん
おそらく貴方は自分はホフマンで私をシュレミルに見立て、

 自分は酒を飲み「熱い欲望を持って」を‘熱唱する’つもりでしょう。
しかしジュリエッタを愛しているのは我々だけではないのです。

 「ベル・ニュイ」はアンダルシアのフラメンコ位で勘弁してもらいましょう。

 さて「天国と地獄」序曲ですが
自分で紹介した上でいうのもなんですが、

 「フレンチカンカン」などの音楽が登場して‘陽気で愉快’な音楽の連続です。
宛らどこかのミュージックホールに居る感じの音楽です。

 そうですね・・statesさんの「シャレにピール」を掛けた様な感じというと
解って頂けると思いますが・・・・

 返信 ありがとうございました。

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