ビクターの重役会議は重苦しい雰囲気に包まれていた!。
「会長!、技術開発室から来た責任者が発言を求めていますがよろしいでしょうか?」。・・・
「重役の皆さん!、端的に申し上げます」。
「現在のレコード盤の常識では、30センチ盤で約5分、25センチ盤で3分となっておりますが」。・・・・
「現在我が社が‘開発実用化’を目指しているレコード盤は、
17センチと従来より小さい物で5分の再生が可能です」。・・・・・
「君!。それがどうしたというのだ!!。」
「我が社の汚名をどう晴らすか、私達は今それを話し合ているのだ!」。
「失礼しました。つまりこういう事です。」
「17センチ5分の再生技術が可能なら、‘30センチ30分の再生’が可能になります。」
「この30センチ30分の再生レコードが商品化されるにあたって最も‘有効である音楽ジャンルは」・・・・・
「クラシック音楽です。!!」
「この30分再生可能なレコードを使って‘世界名曲全集’という
クラシック音楽だけを集めたレコードを発売したらどうでしょう?」。・・・・・
「我が社にクレームを言ってくる上流社会の人達印象は大いに変わって来る筈です。」・・・・・
ビクターがこの重要会議をしている頃!。
アメリカの「コロンビア社」が同じような商品を開発実用化しようとしていた。
やはり30センチ30分レコード利点を生かして「クラシック音楽」を‘録音販売’しようとしていた。
アメリカ資本主義世界の「技術開発競争」が水面下で始まっている中!。
ヨーロッパに居るフルトヴェングラーと「カラヤン」も
この技術革新ともいえる「レコード」の大きな流れに巻き込まれていく事になるのです。
続く!。