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110年ほど前の、
タイタニックが進水する頃の、蓄音器。

ステイツにある、それ。
二度の大戦を経験し、
最近では、二度の大揺れも経験し。

たくさんの幸せを演出し、
たくさんの慰めを奏でてきたのです。
涙を誘ったこともあったでしょう。

パブロ・カサルスの戦中盤の
鳴り方が思わしくなく、
それを察知なさった師匠が救援注油に…
松田優作に、
声は似ておられる気もします。

その際初めて、
極めてスマートかつ美しい、
その駆動の神秘を垣間見ました。

コンパクトな、しかし堅牢な。
無駄を省ききったような佇まいは、
予想を遥かに越えた純粋美。

いやー、長く美しい「仕事」とは
こんな事なのかなあ、
などと、ふと考えてしまいました。

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