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熊本が舞台の草枕を読めば、
初頭に陶淵明の詩がでる。

熊本の、ホテルキャッスルに
四川料理を食いに行けば、
いきなり陶淵明の「桃花源」記だ。

水前寺成趣園に行けば、そこは陶淵明の「かえりなんいざ」より引いてあり、
園日渉以成趣
~園は日々にわたって、
もって趣を成し、である。

熊本はやはり、
その詩人との関わりが深いなあ。

閑話休題、
私の好きな詩は、閑情賦のなかの、
願在裳而為帯
束窈窕之繊身
~願わくは、もすそに在りては帯となり、
窈窕の繊身を束ねん

できれば、僕は帯に変身して、
あなたのその、細くて美しい腰を
やさしくキュッと締めあげたい…。
エロ大爆発だ。
ほかにもイロイロとある。

…菊の栽培が好きな、
単なる世捨老人ではない。
その瑠璃色の夢、
或いは汗や脂のしたたり。
常人の感覚をオーバードライブする、
そのパースペクティブ感。

…半年前の地震。
傷つきながらも存在し続けるものがある。
威厳を持って、矜恃を失わず。
有形無形に。
昨日、水前寺成趣園に行って
いろいろ考えた。

私も一個の人間として、バーテンダーとして、
日々にわたって、
内面にいろいろな趣を付与出来れば良いと思う。
水前寺成趣園のように。

幸い、私を涵養してくださる
お客様がたは、少なくない。

世は定めなきこそいみじけれ、と、
兼好法師はいうけれど、
熊本人は定めなき天災地震天変地異を
いままでにいやまして
物凄く嫌うようになった。
害は大きいが、考える契機には、なった。

陶淵明のように自分をみて、
ちゃんと己に寄り添いたい。
高みの見極めと、愛する下世話の調和。

それから、
家族と店を守りたい。

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