年の瀬になると、この一年、
仕事ができて良かった、
という、感慨が少なからずあります。
特に今年は、春に大きな地震に見舞われ、
ひとしおです。
人の優しさや思いやりを、
こんなに実感したことは
かつて無い。
家族の大切さを
こんなにかみしめたことは、無い。
ふと、ルーツを考えるのも
年の瀬ならでは。
私のルーツは「Brown door」…
年末の日々に行う、
リストアップされた小掃除表も、
そろそろ集大成。
完了したら、大掃除終了となります。
ステイツは、30日まで休まず営業。
明けて2日から。
お待ちしております!
以下、過去の新聞コラム抜粋です。
拙文ご容赦…
第四回 『Bar BROWN DOOR』
「Bar BROWN DOOR」 そこは、行きたくても、誰も行けないバー。
「ベトナム戦争」が、霞のように被うバー。店の入り口に、MPが立つ。米兵しかやってこなかった。
私はまだ子供だった。やっと、小学校に行き始めた頃。サラミが天井からたくさんぶら下がっている。配給ジッポーで、それをあぶって食べていた外人を覚えている。
アポロ11が飛んだとき、[Fly Me To The Moon]が、極東放送で一日中流れていたらしい。ラスティー・ネイル(スコッチベースのカクテル)を飲んでいた将校が、「Scotch Rocket!」と叫ぶ。アメリカ万歳だ。たちまち一人が、「バイ・ホールアラウンド!」(店中の人におごること)。隣の軍人がまたすかさず、「バイ・ネクストアラウンド!」。
フライ・ペイ(危険手当)があるから、飛行機乗りは気前が良い。家族への送金は、軍が代行してくれる。ドルも強かった。常連ばかりだけど、必ずしも生きて帰ってこない「常連」たち。その酒の裏側には不確かな「死」が鋲(びょう)打ちされている。
・・ 音楽に、酒に、望郷の堪えざる想いに酔ってしまった若い将校の心のつぶやきが、今の「Bar States」の店名の由来です。「I wanna go back to states.」~故郷(くに)へ帰りたい。
「Bar BROWN DOOR」、山口の、岩国。米軍基地の、近くにあったバー。 そこは、お袋と、親父がやっていたバー。
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